「金剛戦士Ⅱ」西方浄土

新造された電子ビーム砲搭載艦は吉里艦長が乗りこんで、試験航海に出ている筈である。

吉里は無機物生命体との戦闘での活躍が認められて、二階級特進して現在少将となっており、今後、再編成される予定の艦隊指揮官、つまり第一群艦隊の司令官になる予定である。

その情報を、高校のアメフト部の先輩であった吉里のことであり勇太は知っていた。

「吉里さんの乗っている艦が捜索に向かうのか」

と呟きながら記事を読んでいると、理絵の声がして
「勇太、もう行くわよ。早く出る用意をして」
と呼ばれた。

勇太は新聞をもとの位置に戻すと、急ぎ部屋に戻って行った。


途中、紺青の海と断崖絶壁の雄大な景色を垣間見ながら、ホテルを出て大堂海岸の見える展望台へと、車はパノラマロードと呼ばれている道を走ってゆく。

展望台の駐車場に着くと、駐車場に車は一台も止まっていなくて、由紀たち以外には誰も居なかった。

車を降りて大堂海岸の風景を眺めていると、観音岩と書いている標識があり、その標識の示す方向へ遊歩道があるようで、歩いて行ってみる。

観音岩までの道のりは、思っていたよりも長くて、なかなか、たどり着けなかったが、観音岩へ向かって歩いて行く途中の景色が、これまた絶景であり、藍色の海と断崖絶壁のコントラストが際立っていて、足摺岬よりも素晴らしい景色ではないかと思われるほどであった。

観音岩の展望台に着いて、眼前に、そびえ立つ観音岩に驚嘆した。