一般のホテルのトリプルは、ツインの部屋に、もうひとつ簡易ベッドを追加して置いてあるのが普通であるが、ここのホテルには、ツイン以外にロフトの付いているトリプルの部屋があり、お婆ちゃんたちと由紀たちは、それぞれ三人ずつトリプルの部屋に入った。
由紀は、ホテルで泊まる時には気を利かして、いつもはシングルの部屋に泊まり、理絵と勇太はツインかダブルの部屋に泊まっていたのであるが、ロフトの付いている部屋というのが珍しくて、ここでは三人一緒の部屋を注文したのだった。
部屋に入ると、一階のフロアーにベッドが二つ置いてある。
部屋の天井が高くて、部屋の中央付近から中二階のロフトに向かって階段が延びていて、ロフトにもうひとつのベッドが置いてあった。
ロフトに上がった由紀が
「今夜は私がここで寝るのね」
と小声で言うと、由紀の後からついて上がってきていた勇太が
「なんだったら僕が、ここで寝てもいいですよ。こんなロフトのベッドで寝れるなんて経験が無いから、何となく楽しそうじゃないですか」
と由紀に言った。すると由紀は手を横に振りながら
「いいの、いいの、私がここに寝るから。二人の邪魔をしちゃいけないものね」
と勇太に答えたが、実は自分もロフトのベッドで寝るのは、楽しそうな気がしていたので寝てみたかったのである。
翌朝、朝早くに目覚めた理絵と勇太は、ロフトで寝ている由紀を起しては悪いと思い、由紀をベッドに残してホテルの外へ散歩に出た。
由紀は、ホテルで泊まる時には気を利かして、いつもはシングルの部屋に泊まり、理絵と勇太はツインかダブルの部屋に泊まっていたのであるが、ロフトの付いている部屋というのが珍しくて、ここでは三人一緒の部屋を注文したのだった。
部屋に入ると、一階のフロアーにベッドが二つ置いてある。
部屋の天井が高くて、部屋の中央付近から中二階のロフトに向かって階段が延びていて、ロフトにもうひとつのベッドが置いてあった。
ロフトに上がった由紀が
「今夜は私がここで寝るのね」
と小声で言うと、由紀の後からついて上がってきていた勇太が
「なんだったら僕が、ここで寝てもいいですよ。こんなロフトのベッドで寝れるなんて経験が無いから、何となく楽しそうじゃないですか」
と由紀に言った。すると由紀は手を横に振りながら
「いいの、いいの、私がここに寝るから。二人の邪魔をしちゃいけないものね」
と勇太に答えたが、実は自分もロフトのベッドで寝るのは、楽しそうな気がしていたので寝てみたかったのである。
翌朝、朝早くに目覚めた理絵と勇太は、ロフトで寝ている由紀を起しては悪いと思い、由紀をベッドに残してホテルの外へ散歩に出た。

