見残しで奇妙な形をしている岩や、幾何学模様のような穴だらけの岩を見て回り、観光船が竜串に戻ってから、竜串海岸を散歩する。
その頃には天気も回復してきて、晴れ間もでてくるようになっていた。
竜串海岸には、巨木の化石のような岩が、海岸から海に向かって何本も、何十本も突き出ている。太い竹のように見える岩もある。
みんなは、好きなように、散らばったり、集まったりしながら海岸を歩いている。
歩いていて理絵が、岩と岩の間の海水が、引き潮で取り残されている水溜りで、魚を見つけた。
しゃがんで、水の中に手を突っ込み、魚を手で追い出してみると、色鮮やかな熱帯魚の小さいのが泳ぎ出てきた。理絵は
「かわいい・・・」
と呟いたとたんに、室戸岬で以前、滑って大けがをした時の事を思い出してしまった。
また岩で滑って、けがをするといけないと思い、手で追うのを止め、由紀と勇太が歩いている所に行き
「あそこの水溜りに熱帯魚の子供がいたよ」
と言って、見つけた所を指差した。
由紀と勇太は
「へえ~、ほんとう」
と言って、見にゆき、熱帯魚を見つけて喜んでいる。
そこへ、お婆ちゃんたちが、由紀たちを呼ぶ声がしたので行ってみると、何かを握り締めている手を開けて
「ほら、こんな砂があるのよ」
と言って、手を広げて中身を見せた。
その頃には天気も回復してきて、晴れ間もでてくるようになっていた。
竜串海岸には、巨木の化石のような岩が、海岸から海に向かって何本も、何十本も突き出ている。太い竹のように見える岩もある。
みんなは、好きなように、散らばったり、集まったりしながら海岸を歩いている。
歩いていて理絵が、岩と岩の間の海水が、引き潮で取り残されている水溜りで、魚を見つけた。
しゃがんで、水の中に手を突っ込み、魚を手で追い出してみると、色鮮やかな熱帯魚の小さいのが泳ぎ出てきた。理絵は
「かわいい・・・」
と呟いたとたんに、室戸岬で以前、滑って大けがをした時の事を思い出してしまった。
また岩で滑って、けがをするといけないと思い、手で追うのを止め、由紀と勇太が歩いている所に行き
「あそこの水溜りに熱帯魚の子供がいたよ」
と言って、見つけた所を指差した。
由紀と勇太は
「へえ~、ほんとう」
と言って、見にゆき、熱帯魚を見つけて喜んでいる。
そこへ、お婆ちゃんたちが、由紀たちを呼ぶ声がしたので行ってみると、何かを握り締めている手を開けて
「ほら、こんな砂があるのよ」
と言って、手を広げて中身を見せた。

