何より花音は話しかけてこなくなったし、俺も話しかけようとはしなかった



怖いんだ……


もし、話してくれなかったら……


そんなことを思っている俺は未練がましいのかな…?



「おっ!探してたんだぞ。伊沢」



俺のテンションとは裏腹に、ハイテンションで話しかけてくる担任



「なんですか…。」



ニコニコ笑う担任に無性に苛立ちを感じた



「今日の放課後、緊急に保健委員の集まりがあるそうだ」


「あっ…そうですか。」




「相村にはもう伝えたから、放課後よろしくな」



花音の名前が出ただけで反応している俺…



ん?ってか今、伝えたって言ってたよな?



そうだ!花音も同じ委員だ!



どうする?


イヤ…、どうするも何も、行くしかないよな?




そうしようと思っているのに…緊張で手が震える……


本当に俺ってダサッ……