【決意ー2】


急いで家に入り、

いつもの一階の居間に
全員が集まった。






家に戻るなり
事態を掴んでいない
川上が、
田崎に聞いてきた。





「ねえ、
どう言うことなの?

何があったの刑事さん!」






「とにかく
落ち着いてください。

今1から説明しますので」






そう言うと
田崎は小川の方に向いた






「小川さんは
先程雪男を見たと
言っていましたが、
間違いありませんかな?」






「………ああ、
もともと見たことは
ねーが、
あの真っ白な巨体は
そうだろうぜ」







「雪男ですって!!」






その言葉に
川上が反応した。







「それどーゆーこと?
荻さんは
雪男に殺されたって
言うの?」






「まさか
荻さんが雪男に
殺されたなんて…

相手は雪男に
間違いありませんか?
小川さん」






大久保の言葉に
ゆっくり肯きながら
小川は話した。






「間違いはない。
俺は見たんだ…

ヤツは
荻さんを片手で
吹っ飛ばすと、
雪の彼方に
去って行ったんだ」





皆は黙って
小川の話を聞く。







「それで、
すぐに銃を構えて
撃ったが、
当たっていないらしく、
ヤツは振り向きもせず
消えちまった…」






話をしながら、
小川の顔は
少し青ざめている