【推理の末にー15】


「じゃあ小川の話は…」




白井の言っているのは
小川が話した
雪男の事である。




最初に
荻原が殺された時に
見たのが一回目。


そして
二回目に
雪男に追われたと
言う話だ。




「フフフ、
雪男を見た何て
嘘の話って事ですよ。

小川もまた
荻原を殺した後に
雪男のせいに
したんでしょう。

それも、
あんな風に二回も
雪男の話をするとは…

…めでたい男ですねえ」




なので、
大久保は
小川が雪男に
追われたと話を聞いた時

笑いそうに
なっていたのであった。




「って事は……」




「そうですよ。

雪男なんて生き物は
いるはずがないのですよ

所詮
あなたの村の伝説など、
その程度だったのです」




と大久保は
白井を見下すように
言った。




「な、なんだと…!」




「つまり
言ってみれば
私が雪男の正体だ!」




雪男の名まで借り、
殺人を犯したことに
白井は怒り出した。




「許せねえ!」




「よせ、白井よ。
抑えるんだ」




田崎が
白井の怒りをフォローした。




「白井よ……
これで
分かっただろう?

唯一荻原さんだけは、
大久保に
殺されなかったのだよ」




すると
大久保はニヤリと笑った




「だから
言ったでしょう?

最初に小川が
荻原を殺してくれたので
助かりましたよ。

私の犯行が
やりやすくなったの
ですから」




その後も、
全て雪男のせいにすれば

自分に
疑いがかからないと
思ったので、

大久保は
それを利用したのであった




「しかし、
お前の気持ちだけは
推理できなかった…

なぜ殺しなんて……?」





田崎は
その理由を聞いた。



大久保の
殺害動機までは
思いつかなかった
からである