【推理の末にー10】


「だって…

そうだとしても
大久保さんの
ケースの中に

銃弾は全部
入っていたじゃないか。

それに
猟銃本体にも一発。

弾使ってないのに
どうやって……」






見た限りでは
大久保の銃弾は
一つも減っていなかった






「それはさっき
お前が解いただろう。

小川さんと
大久保の銃弾は同じ…

…と言うことは
同じ種類の
猟銃という事になる」






「だからなんだ?
俺は解いてなんて
いないぞ」







「まだ分からんかね?

つまり大久保は
小川さんの銃弾を
自分の銃に詰めて
発砲したのだよ」







「なんだって!?」






その推理に白井は驚いた







「じゃ、じゃあ
どうやって
小川を窓に立たせた?

確か小川は窓を開けるな
って
怖がっていたんじゃ…

それに落とした銃も
二階にあったんだぞ?」





「全ては
大久保さんの嘘だよ。

その話をしたのは
大久保さんであろう?

小川さん本人の口からは
直接聞いたワケでも
あるまい」





そう……
小川が窓を開けるなと
言い、

暴れだしたと言ったのは
大久保だった。






「となれば
銃を落としたと言う
話も嘘。

大久保さんは
小川さんの銃から
弾を一つ取り出すと、
うまいことを言って
小川さんを
窓に立たせたんだろう。

そこを外から
狙ったという事だ!」






パチパチパチ……





今まで黙って聞いていた
大久保が、

急に拍手をした。





「フフフ、完璧ですよ。

そこまで分かって
いますとは……」





田崎の素晴らしき推理に
大久保は拍手を送った。





「そうですよ、
小川に『雪男の正体が
分かった』と言われた
ものですから、

口封じの為に
急遽殺す事を
決めたのですよ」