【二人目の死者ー8】


「そうですね、

わざわざ強力な武器を
持ち逃げしないのは
おかしいですね。

それも二回とも」







「もしかして、

ヤツは俺たちを
なぶっているって
考えもできるぜ?」






その白井の考えに
田崎はピンときた。






「そうか……
わざわざ銃を置いて
行ったのは、

ヤツは銃がなくても
人間離れした
怪力があるから、

いつでもワシ達を
殺せるということか?」





そう
田崎達に思わせることで
恐怖が一層高まる。





雪男は、
その恐怖心を
与えたいだけかも
しれない。






田崎は続けて話す。






「それに雪男は
ノック三回という
合図は知らないはずだ。

ならば川上さんは、
横から一発
雪男に発砲したことに
なる」






「横からだと?」






「川上さんは
ドアの横に潜んで、

雪男を撃つと言っていた

雪男は
ノックの合図を
知らないから
普通に小屋に入り、

横から川上さんに
一発撃たれたハズだね」






「なんで
雪男が撃たれた何て
分かるんだ?

入口に血もなかったし…」






「川上さんは銃を構えて

すぐに撃てる状態で
潜んでいるからね。

それに
合図ナシで入るヤツと
言ったら、
雪男であろう?

間違いなく
一回は発砲しておるよ」






なるほど。



そこまで
準備万端なら
確実に一発は撃ったな、
と白井は思った。






「でも雪男も
運がいいよな、
弾が当たらないなんて」






「いや、
ヤツに弾は
当たっておるよ……」





白井は「へ?」と
言った感じで、
田崎を見ている。






田崎は
確信したように言った