【車酔いー14】


何があったのか
内藤は分からないが、
興味心で
その話を聞きたくなって
いた。




「それで、
何があったのです!?」




多少失礼だが
内藤は早く続きが
聞きたかったのである。




隣で山本が
「失礼だぞ」と言って
やりたいが、

まだ吐き気があるので
先程から何も言えず
黙っている。




「二人で山に登ると
広い草原と思われる
ところで
吹雪に出会った。

そして、
吹雪になって
数分もしない内に、
突然雪男が現れたんだ」




内藤は興味深そうに
うんうんと聞いている。




「それで、
あまりにも大男ぶりに
つい逃げ出したんだ。

あの、
身の毛もよだつような
威圧感や、

全身の真っ白い容姿を
見たら、
誰でも逃げ出すよ」




「じゃあ、
白い服か何を着て
吹雪に紛れて潜み、
人を襲うと言うワケ
ですか?」




「まあ、
あの吹雪じゃ
何着ていても分かりは
しないけど、

潜みやすいことは
確かだ。

私は逃げたのだけど、
もう一人は
雪男に捕まって
殺されてしまったんだ」




「それで、
あなただけ
助かったワケですか。

雪に紛れて
人を襲うなんて
卑劣な……」




雪を使い
うまく姿を隠し、

人を襲うことから
頭を使った
知能犯だと言う事が
分かる。




「いや、
襲われたと言うよりも…」




突然男は
何かを言いかけようとした。




「なんです?」




「ここから先は

私の見間違いかも
しれないから

警察の事情聴取の時に
話していないことだけど

何か私の相方の様子が
おかしかった気がする」




「おかしい…
…と言いますと?」




「私達は逃げたが
犯人が追ってきて、
そこで
私の相方が後ろを
振り向き
突然銃を発砲したんだ」




これは
どういうことだろうか?