それから、いつもと同じようなことをしながら過ごしているのあっという間に5日目がやって来た。 ユアリスがヴェルディナ国へ向かう日だ。 …といっても、ユアリスの婚儀に出席するため、 父のマハラス、母のリスティナ、兄のタトスも共にヴェルディナへ向かう。 その間のティアル国のことは最も信頼できるナロウ大臣に頼むらしい。 「ユアリス、準備できた?あちらのお迎えが来ましたよ」 「あ、はい」