歓声は大方がライトへのものだったが、 その中で自分の名も呼ばれているのが聞こえた。 どうやら、民はわたしとライトの結婚を祝福してくれている。 大国同士の姫と王子の結婚を反対する者などいないのだが、 そんなことを知らないユアリスは、ホッと胸を撫で下ろしたのだった。