結局、ティータイムが終わっても彼は帰ってこなくて。 ユアリスが久しぶりに彼と再会したのは翌日の朝だった。 「ユアリス?」 朝起きて、昨日の場所へ着くと兄様より少し高めの澄んだ声で名を呼ばれた。 視線を上げると、目に入った彼の姿に鼓動が早くなるのが分かった。 昔と変わらない、綺麗な金髪。 昔より少し伸びた髪。 その澄んだブルーの瞳はわたしを捕らえて離さない。