【短編】シャーペン




次の日から私は、波留から貰ったシャーペンを積極的に使うようになった。



もう波留は隣じゃないから、
私のことなんて見てないから、


私が波留から貰ったシャーペンを使っていることなんて知らないはず・・・



波留とは相変わらず仲良かった。

たまに一緒に帰ったりもした。



それで、

"付き合ってるの!?"

なんて言われたりもした。


「付き合ってないよ」


と言い返すのが辛かった。



なんか最近、波留を好きでいるのが苦しい。



知らなかったよ・・・


片想いって好きになればなるほど辛いんだね。