不思議なことに、夢と全く一緒なのだ。 そして夜。 「綾子。誕生日おめでとう」 母のこの一言でパーティーが始まった。 「早く乾杯しようよ」 姉が早く酒を飲みたそうにしていた。 これも全く同じ。 顔が蒼白になるのがわかった 「どうしたの?気分でも悪いの?」 母がそんな私を心配した。 「どーせ、変な物でも食ったんだろ 姉ちゃん、馬鹿だから」 「あんたには言われたくないけどね」 私はわざと元気に振る舞った 今までが、夢と全く一緒なだけ さすがに泥棒は入らないよね。