――― 「…なに…これ」 家に帰ると姉や母は呆然とした。 家のなかが荒らされていた。 「お母さん…大丈夫だよ」 私は母たちを慰めた。 命を護るためと言っても、母たちの心に傷を残してしまったと思ったからだ しかし、私の思いとはうらはらに、母は笑った 「フフフ…」 「どうしたの…?」 姉がたまりかねて聞いた。 グチャ!! 酷い音が部屋に響いた 母が姉の首もとに、刃をいれた 姉は倒れた。息はもうしてない。 「お母…さん?」