「ケンカ売る気？」

ガタン！

音を立てて立ち上がると

すぐさま

「レナちゃん、落ち着いて。」

と壁下さん

何が『落ち着いて』ですか？

「壁下さんだって篠原が来て迷惑でしょ？」

はっきり言ってやる。

「や、あのさ・・・レナちゃんも大人なんだから・・・」

ムゥ！

どっちの味方よ！？

「何が大人？

だいたい、今日だってレナに

自分の奥さんに何も言わずに釣りとか出かけちゃう夫って何？

ひどくない？大人の対応じゃなくない？」

矛先が壁下さんに

向く

「いや、それはレナちゃんだって・・・」

壁下さんが反対に不満げな言い方

「そりゃあ、寝坊はしました。

でも、昨日だって言う暇あったでしょ？

全部、壁下さんが悪いです！」

「そ、それは・・連れてく訳に行かなかったから・・・」

「山田さんだって行ったのに？」

「山田さんとレナちゃんは違う。」

「違わないです！

レナだって釣りぐらいできます！」

「レナちゃんは、ダメなの。」

「ダメじゃないし！何で勝手なこと言うの？」

「勝手じゃないよ。

それより木村さん、今日歓迎会ついでにやります？」

言い合い

途中で打ち切って

アフロの木村さんに篠原の歓迎会しようなんて言い出す

それって

「何かあるんだ。

きっとそう。

壁下さんのバカ！

もう、知らない！」