・・・とは言ったものの

まさか会社

そんな簡単に

「いいですよ。」

はい?

「だから、お休みしていいですよ。」

社長第一秘書の仁佐さんの顔

本当にいいって言ってるのかと

マジマジ見て

「えっと・・・」

「どうしたんです?

有休の届けの出し方分かってますよね?」

「はい。」

「じゃ、明日からですね。

せいぜい頑張って来てください。」

へっ?

仁佐さん・・・休む理由知ってるとか?

「みんな知ってますよ。」

って私の表情見て笑った仁佐さん


そのメガネからしてインテリって感じ



いっつも偉そうに指図して来るし

何か

馴染めなかった人


だけど

あれ?この人いい人?


「並木さんの仕事は心配しなくても

僕一人で簡単にこなせますから

ゆっくりして来ていいですよ。


あ、お土産なんか期待してませんから大丈夫です。」

・・・・なんか

一瞬だけいい人って

思ったけど

「そうそう、社長もお休みですから。」

「社長もお休み・・・なんですか?」

「そう、それと僕も有休ですから。」

「は?」

それじゃあ『僕一人で・・』とか関係ないじゃないですかっ!?

「さてと、じゃ

僕は、午後から半休なので・・・」

・・・ってゆ~か

自分の方が先に帰るとか!?

「心配要りませんよ。

今日は、社長来ませんから。」

・・・って?は?来ない?もう休んでる?

そんなこと聞いてないです!

社長室みんな休みじゃないですか!?