「酷いよ!ねえ、そう思うでしょ!?」
社員寮―――叶の部屋
「どうして?レナが悪いんだろ?」
叶はまた何やら作ってる。
「それ何?」
「ブレスレット。」
「誰にあげるの?」
「誰でもいいだろ?」
「ふう~ん。」
手先が器用な叶。
そして独特のセンスを持ってる叶。
「叶、どうせならそっちの方に進めば?」
「イヤだね。これはただの趣味。
レナが広報部に入りたいからってその手には乗らないし。」
「どうして?」
「秘書なんかレナができるわけ無い。
どうせ壁下さんと一緒にいられるからって広報部に配属希望出してたんだろ?」
やっぱり叶には分かっちゃうんだなぁ。
「だけど、何で私が秘書なのかなあ?」
全く希望してなかった部署
「さあね?」
「さあね?って人ごとだと思ってるでしょう?」
「人ごとだろ?」
手元に集中したままで私の話なんかいい加減に聞いてる。
「ちょっと、こっちは真剣なんだからあ。」
叶の手を引っ張ると
「やめろって!レナもう寝ろよ!」
手を振り払われ
「そ、そんなに怒らなくても・・・」
普段温和な叶が怒ると私もちょっと大人しくなってしまう。
けど
「えい!」
今日は大人しくなんかならない。
「ちょっ、何だよっ!」

