「やっぱり、やっぱり!そうだったんだ!前に彼女の話聞いたときもモヤモヤしてたんだよね。これですっきりしたよ。うん。」

今までのは恋愛じゃないと考えれば、わかるかもしれない。

そわそわした気持ちや胸の苦しさ、暖かさは、すべて宮藤かんなを好きになった心から来るものだ。

初めてだから、誤解していたからわからなかったのだ。

そして、もう一度彼女の顔を思い浮かべると、暖かい気持ちで満たされた。

胸の奥で大きくなって、冷たくなっていた部分がほぐされていく。
早く、もう一度会いたい。

会って、暖かい空気に触れたい。

そう、強く思った。