【ワンコー5】
チラッと手元を見ると
その手には、ワンちゃん大好き
ペディグリーチャム
(犬の餌)が
持たれていた。
この子の餌だろう。
やはり
ここで飼っているのは
間違いなさそうだ。
「この犬、
ペットとして
飼ってるんですか?」
「そうよ。
ちょっと待っててね。
この子に餌あげなきゃ」
看護婦はそう言って、
皿に盛らずに
直接手に餌を乗せ、
犬の口元に近付けた。
その匂いに反応して、
犬はガツガツと
食べ始めた。
「ワン!」
とても嬉しそうだ。
「あの…
この犬、目が…」
看護婦は
朋樹の質問に優しく
答える。
「そうなのよ。
この子両目が見えないの
病気に犯されてるのよ」
病気………か…
同じ仲間だな…
病気を持つ者同士として
朋樹はこの犬に少し
興味を持った。
「どうして、
そんな病気の犬を
飼ってるんです?」
「ここの医院長が
動物好きでね。
どこからか
この子を連れてきたの。
病気にかかれば、
人も犬も関係ないって、
そう先生が言ってたのよ」
チラッと手元を見ると
その手には、ワンちゃん大好き
ペディグリーチャム
(犬の餌)が
持たれていた。
この子の餌だろう。
やはり
ここで飼っているのは
間違いなさそうだ。
「この犬、
ペットとして
飼ってるんですか?」
「そうよ。
ちょっと待っててね。
この子に餌あげなきゃ」
看護婦はそう言って、
皿に盛らずに
直接手に餌を乗せ、
犬の口元に近付けた。
その匂いに反応して、
犬はガツガツと
食べ始めた。
「ワン!」
とても嬉しそうだ。
「あの…
この犬、目が…」
看護婦は
朋樹の質問に優しく
答える。
「そうなのよ。
この子両目が見えないの
病気に犯されてるのよ」
病気………か…
同じ仲間だな…
病気を持つ者同士として
朋樹はこの犬に少し
興味を持った。
「どうして、
そんな病気の犬を
飼ってるんです?」
「ここの医院長が
動物好きでね。
どこからか
この子を連れてきたの。
病気にかかれば、
人も犬も関係ないって、
そう先生が言ってたのよ」



