【アナタを想う為にー19】


「ハア…
帰るか……」







これ以上
街を歩く意味もない。







自分が虚しくなるだけだ







だが、
また朋樹に不幸な
出来事が
待ちかまえていた。







「朋樹!?」








そう呼ばれ、
朋樹はゆっくりと
振り向いてみた。







こいつは…








「さおり…」







そう言った先には、
千里の親友である
さおりが立っていた。







そのまま
さおりはズカズカと
歩いてきて
朋樹の手を握った。







「ちょっと来て」







無理やり手を引かれ、
そのまま朋樹は
裏路地へと
連れて来られた。








一体何なのか?







とは言うものの、
だいたいの予想ができる