【アナタを想う為にー12】
フラフラ…
何かに
とり憑かれたかのように
朋樹は歩き続けている。
そうして、
家に着いたのは
明け方のこと。
ゆっくりとドアを
開けて入ると、
すぐに奥から両親が
飛んで来た。
「朋樹!!
こんな時間まで
どこ行ってたの!?」
母はそう言うが、
怒っているわけではない
本当に心配していた
だけの様子である。
「朋樹…!
良かった無事で…!
さあ、入りなさい」
そう言う父も優しく
朋樹を迎え入れた。
普通こんな朝方まで
心配して待っていたら、
怒るのが当たり前なのに
この優しさ…
まるで
腫れ物を扱うような
異様な優しさ…
特別扱いされているのが
分かりきっている。
やっぱり、
自分はもう死ぬんだ……
改めて、
自分の死を痛感した
朋樹であった
フラフラ…
何かに
とり憑かれたかのように
朋樹は歩き続けている。
そうして、
家に着いたのは
明け方のこと。
ゆっくりとドアを
開けて入ると、
すぐに奥から両親が
飛んで来た。
「朋樹!!
こんな時間まで
どこ行ってたの!?」
母はそう言うが、
怒っているわけではない
本当に心配していた
だけの様子である。
「朋樹…!
良かった無事で…!
さあ、入りなさい」
そう言う父も優しく
朋樹を迎え入れた。
普通こんな朝方まで
心配して待っていたら、
怒るのが当たり前なのに
この優しさ…
まるで
腫れ物を扱うような
異様な優しさ…
特別扱いされているのが
分かりきっている。
やっぱり、
自分はもう死ぬんだ……
改めて、
自分の死を痛感した
朋樹であった



