【アナタを想う為にー9】
カランカラン……
2人でつけていた
ペアリングを
投げ捨てると、
朋樹はそのまま玄関を
飛び出した。
「朋樹!」
慌てて千里は朋樹の
後を追いかけた。
外に出て辺りを探すと、
二階の柵から
遠くに去る朋樹の
背中を見た。
夕日を浴びながら
朋樹はゆっくりと
歩いている。
「朋樹!!」
もう一度叫ぶものの、
朋樹は振り返らない。
…とゆうか
振り返れないのだ。
そう
この時すでに
朋樹の顔は
涙で溢れていた。
千里……
もう少しで千里の下から
離れられる…
そしたら
バレることはない…
この泣き崩れた顔を
見れば、
千里は気付いてしまう
かもしれない。
そんなワケにはいかない
1%でも完璧に
隠し通さなければ…
これで最後だと思うと
涙が止まらない。
千里…
ごめんね…ごめんね…
守ってやれなくて…
本当は今すぐ振り返り
抱きしめたい…
だけど、
それはもうできない…
千里……
全てを話し、
最後まで千里の側に
居たい。
でも、
それもできないのだ…
千里……
離れたくない…
離れたくないよ…
そう思いつつ、
朋樹は千里の前から
姿を消したのだった…
カランカラン……
2人でつけていた
ペアリングを
投げ捨てると、
朋樹はそのまま玄関を
飛び出した。
「朋樹!」
慌てて千里は朋樹の
後を追いかけた。
外に出て辺りを探すと、
二階の柵から
遠くに去る朋樹の
背中を見た。
夕日を浴びながら
朋樹はゆっくりと
歩いている。
「朋樹!!」
もう一度叫ぶものの、
朋樹は振り返らない。
…とゆうか
振り返れないのだ。
そう
この時すでに
朋樹の顔は
涙で溢れていた。
千里……
もう少しで千里の下から
離れられる…
そしたら
バレることはない…
この泣き崩れた顔を
見れば、
千里は気付いてしまう
かもしれない。
そんなワケにはいかない
1%でも完璧に
隠し通さなければ…
これで最後だと思うと
涙が止まらない。
千里…
ごめんね…ごめんね…
守ってやれなくて…
本当は今すぐ振り返り
抱きしめたい…
だけど、
それはもうできない…
千里……
全てを話し、
最後まで千里の側に
居たい。
でも、
それもできないのだ…
千里……
離れたくない…
離れたくないよ…
そう思いつつ、
朋樹は千里の前から
姿を消したのだった…



