【アナタを想う為にー7】


「ヤダ……!
どうして!!
朋樹は……朋樹は……」







そんな
最低な人ではないと
言いたい。






突きつけられる
そのセリフが

にわかに
信じられなかった。








「悪いが、
俺達ここまでだ。

そうゆうことだから
じゃあな」








すでに千里の目には
涙が溢れている。







朋樹はなるべく
その顔を見ないように
していた。







「もう
会うことはないけど
まあ楽しかったよ」






そう言い、
部屋を立ち去ろうとした







……キュッ








玄関を出ようとする
とこで、
後ろから千里に
抱き止められた。







「ヤダよ………朋樹…
行かないで…
嘘だって言ってよ…」







涙を流し、
力いっぱい朋樹を
抱き締めていた。







「……」







ヤバい……

早く出ないと……