【アナタを想う為にー6】


「様子が変だよ…?
どうしたの?
それと話って?」







「……」







千里が朋樹の喉元を
見ると、
真っ赤にアザが
出来ている。







明らかにキスマーク。







それを見ている千里に
気付き、
朋樹は話を始めた。






「あのさあ~…
そうゆうとこ直らない?
すぐ人を心配する癖。
こっちとしたら
疲れるんだよね」







急に何を…?

何やら今日の朋樹は
冷たい。


目が死んでいるようだ。







「え……?」







「何だよその顔…
そろそろ潮時かなって
思ってさ。
すぐ風邪ひくし、
甘えてくるし、
そーゆーの本当は
嫌いなんだ、俺」








「……朋…樹…?」








泣き出しそうな目だ。







「すぐ泣く奴も
好きじゃない…
頭が良くない奴もな

今まで
気付かなかったのか?
自分が遊ばれてることに」







「何言ってるの…?」







そう言う朋樹から、
女性のコロンの
匂いがした。







「他に女がいるんだよ。
全く気付かないとはね…
今日はもうお前と
付き合うのも疲れたし、
別れを言いに来た」






!!