【アナタを想う為にー2】


プルルルル…!







着信…?
いやメールだ。







携帯を開いて見てみると

千里からのメールであった。








『昨日はどうしたの?
珍しく夜の
お休みメールが
なかったね(>_<)
遅くまで
遊び歩いてるなよ~
また時間できたら
会おうね(^O^)』







そこには、
いつもの千里のメールが
届いていた。







そっか…
千里は知らないんだ。







寿命が
もう迫ってるなんて…







知ってるのは
家族と病院だけ。






でも
自分が死ぬってことは、
もう千里に会えないって
こと?






もう、二度と…?







ポロ……







あれ…?



頬に何か伝わった。






これは…涙?








気付けば
自分の目から涙が
ポロポロこぼれ落ちて
いる。







それを皮きりに
今まで保っていた糸が
一気に切れた。








「う……う……」







死にたくない…

死ぬなんて怖いよ……





ヤダよ………




嘘だよって
誰か言ってくれよ…






千里と離れるなんて…





千里を置いて
死ぬなんて…








朋樹は部屋で
静かに泣き続けた…