【いつか終わる夢ー6】


朝、朋樹が目を覚ますと
一番に異変に気付く。








千里の顔色を見ると、
真っ赤になっており
静かに唸っていた。








「おい!千里!?」








額に手を当てると
すごい熱。








慌てて朋樹は
病院に電話をした。






「待ってろ千里!
今、救急車来るからな!」









どうやら、
千里の意識はもうろうと
しているらしく、
朋樹の声は聞こえて
いない。








幸い、
病院も近くだった為、
救急車もすぐに到着
したのだった。









それに気付いた朋樹は
千里をおぶり、
外に飛び出した!









「スイマセン!!
お願いします!!」






外に居る
救急隊員らしき人に
声をかけた。







「はい!
こちらへどうぞ!」








その隊員はハッキリと
返事をし、
的確に二人を乗せると、
病院まで車を発車させた








「しっかりしろよ!
千里!」







病院に着くまで、
朋樹は何度も千里の
手を握って呼びかけた。








「落ち着いてください。
すぐ着きますので」









救急隊員にそう言われる
ものの、
落ち着かず
千里に呼びかけている。








そうしてる内に、
10分程で
救急車は病院に到着した








そのまま
隊員に千里はおぶられ
診査室にと運ばれたの
だった