【淡い日々ー12】


千里は、
いちいち朋樹の心を
くすぐるような言葉を
言ってくれる。








それが
無意識(本音)に
言うので、
余計に嬉しいものである








「…にしても、
外寒そう…。
ヤダな、出たくないね」









そう言う千里の目は、
冷たい風の吹く
外の景色を映し出して
いた。









「千里、体弱いんだから
気をつけろよ?
コタツとかで、うたた寝
するんじゃないぞ?」








寒いときの
コタツの魔力は恐ろしい
ものだ。








ハッキリ言って、
布団の中に
睡魔と言う魔物が
棲んでると思う。









何度、
コタツで朝まで眠り、
風邪をひいたことか…