【幻ー6】
道も空いていたせいか
思った程早く
隣町へと移動することが
できた。
「ここでいいです。
ありがとうございます!」
お金を渡すと、
千里は病院の前に
立った。
こんなでかい病院に、
朋樹は入院してるのか…
そして息を呑み
中に入ると、
受付の人に入院証を
見せた。
「スミマセン。
これ、ここの病院の
入院証ですか?」
すると事務の人は
即座に答えてくれた。
「はい。そうですよ
ここの病院の入院証です」
そのまま続けて
千里は質問した。
「あの…
芦田朋樹さんって方の
お見舞いに来たんです
けど、
何号室か分かりますか?」
すると、
その入院証を受け取り
にっこりと対応する。
「お調べしますね。
少々お待ちください」
調べること数十秒
情報の得られない言葉が
返ってきた。
「申し訳ございません
この方はもうこちらの
病院にはいないよう
ですね」
だが、
それを聞いても
千里は引き下がれない。
「彼の家は
分かりますか?
それに、
重病って聞いたんですが
何の病気で
入院してたんですか?」
「スミマセン。
それは個人情報に
なってしまいますので…」
「そこを何とか
お願いします!」
無理を承知で頼み込む
千里。
余程必死のようだ。
「そ、そう言われ
ましても…
あ…
ちょっといいですか?」
事務員は
近くを通りかかった
看護婦に
何か話しているようだ。
少しして戻ると、
千里に声をかけた。
「あちらの看護婦さんが
重病患者担当ですので
そちらに聞いてもらって
よろしいですか?」
「あ、ハイ。
ありがとうございます」
そう礼を残し、
千里は
その看護婦に近付いた。
道も空いていたせいか
思った程早く
隣町へと移動することが
できた。
「ここでいいです。
ありがとうございます!」
お金を渡すと、
千里は病院の前に
立った。
こんなでかい病院に、
朋樹は入院してるのか…
そして息を呑み
中に入ると、
受付の人に入院証を
見せた。
「スミマセン。
これ、ここの病院の
入院証ですか?」
すると事務の人は
即座に答えてくれた。
「はい。そうですよ
ここの病院の入院証です」
そのまま続けて
千里は質問した。
「あの…
芦田朋樹さんって方の
お見舞いに来たんです
けど、
何号室か分かりますか?」
すると、
その入院証を受け取り
にっこりと対応する。
「お調べしますね。
少々お待ちください」
調べること数十秒
情報の得られない言葉が
返ってきた。
「申し訳ございません
この方はもうこちらの
病院にはいないよう
ですね」
だが、
それを聞いても
千里は引き下がれない。
「彼の家は
分かりますか?
それに、
重病って聞いたんですが
何の病気で
入院してたんですか?」
「スミマセン。
それは個人情報に
なってしまいますので…」
「そこを何とか
お願いします!」
無理を承知で頼み込む
千里。
余程必死のようだ。
「そ、そう言われ
ましても…
あ…
ちょっといいですか?」
事務員は
近くを通りかかった
看護婦に
何か話しているようだ。
少しして戻ると、
千里に声をかけた。
「あちらの看護婦さんが
重病患者担当ですので
そちらに聞いてもらって
よろしいですか?」
「あ、ハイ。
ありがとうございます」
そう礼を残し、
千里は
その看護婦に近付いた。



