【幻ー2】
「これ…
俺のじゃないぜ?」
「え?」
これは今でも覚えてる。
あの時風邪をひいて
傷つけてしまった時の
神谷が忘れて行った
ブレスレットだ。
つい、
いつまでも
返しそびれていたけど…
神谷は
忘れてるのだろうか?
まあ、いっか…
「あ、じゃあ鍵返して?
ちょうど自分の合い鍵
なくしちゃって欲しい
とこなの。
今持ってる?」
「ハハ、
何言ってるんだよ。
この部屋の鍵なんて
もともと
もらってないぞ?」
その言葉に
千里は目を丸くした。
え……
じゃあ、
あの時のコレは…?
神谷は
その握りしめる
ブレスレットを見て
答えた。
「なんだ
このブレスレット…
ずい分
安っぽい造りだけど…
あ、これ病院の
入院証じゃないか。
ほら、よく患者がつける」
千里の大学では
医学を学ぶ学科を
神谷は専攻しているので
医療の知識に詳しかった
「そんじゃあ、
後は何もなければ
俺は行くよ」
そう言い、
神谷は部屋を後にした。
「これ…
俺のじゃないぜ?」
「え?」
これは今でも覚えてる。
あの時風邪をひいて
傷つけてしまった時の
神谷が忘れて行った
ブレスレットだ。
つい、
いつまでも
返しそびれていたけど…
神谷は
忘れてるのだろうか?
まあ、いっか…
「あ、じゃあ鍵返して?
ちょうど自分の合い鍵
なくしちゃって欲しい
とこなの。
今持ってる?」
「ハハ、
何言ってるんだよ。
この部屋の鍵なんて
もともと
もらってないぞ?」
その言葉に
千里は目を丸くした。
え……
じゃあ、
あの時のコレは…?
神谷は
その握りしめる
ブレスレットを見て
答えた。
「なんだ
このブレスレット…
ずい分
安っぽい造りだけど…
あ、これ病院の
入院証じゃないか。
ほら、よく患者がつける」
千里の大学では
医学を学ぶ学科を
神谷は専攻しているので
医療の知識に詳しかった
「そんじゃあ、
後は何もなければ
俺は行くよ」
そう言い、
神谷は部屋を後にした。



