「俺は相談を
受けるなんて言ってねえ」

「「お願い！受けて！」」



何をそんなに相談したいんだよ。


というよりか…

俺はいつから相談されるキャラになった…？




俺って狼キャラだよな…？

って狼も微妙だけど。






「島田奈留…知ってんだろ？」



そりゃ知ってるけど。


洸太の好きな奴だしな…。




「島田奈留って好きな奴いるっぽいんだよね」



ついに洸太も
気付いたのか―…。



「俺らのクラスらしいんだよ」

「へー」



一応知らないフリ。





「だから俺って諦めた方がいいのかな？」


「――…は？」




こいつ自分だって
気付いてねえの…？！



―…うそ？！




「この前、島田に
『好きな奴いる？』
って聞いたら顔を真っ赤に染めて
『…うん』って言ったんだよ」


「だから洸太、諦めようかなとか弱気吐いちゃってさ」


「だって向こうに好きな奴いたら勝てる自信ねえじゃん…」


「なんでだよ。やめんなよ…告白ぐらいしてからフラれろよ」




バカだから

教えてやんね……。



島田と両思いだってこと。












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