その視線の先には 洗い途中の食器があった。 こいつ、食器まだ洗い終わってないから風呂入らねえのか…? 「…早く入れば?」 「…え、あ…うん」 やっぱりな…。 「食器、俺やっとくから」 「…え?いいの?」 なにその "舜食器洗えるの?"的な目は。 なんか ムカつくんですけど…。 「食器ぐらい洗えるから」 ムカついた俺は 実紅を真上から見下ろした。 「―…わ、分かってるよ!!じゃ―…!!お先に!!」 実紅は小走りで 風呂場へと向かった。 .