絶交して、三日目。
久々の補習。
大門寺を見た瞬間泣きだした。

「センセ…ウチ…どう…どうすればいいの?」
「は?」
いきなり泣かれて困るのもわかるけど、冷たさに涙がますますあふれてきた。
「どうしたんだ?ゆっくり話してみる?」
あわてたのか、センセは別人級に優しく聞く。



「あのね。蘭って子いんじゃん?」
「うん。」
「その子とね…」
また涙があふれる。
「その子とけんかしたの。」
「原因は…?」
原因…?先生…なんて言えないよ。
「ちょっと、女子特有のこと。」
「男?」
「うん。」
確かにセンセは男。
「そっか…。2人とも好きなの?」
いいかえると、2人ともセンセのこと好き?、になる。
少し迷ったが、
「うん。」
と答えた。
そして泣き崩れそうになるウチに、
「それ、ジュース。飲んでいいよ?」
机の上に置いてあるジュースをさす。
センセのさりげない優しさに、また泣きそうになる。