「…あのさぁ、香澄」 缶コーヒーを飲み終えて、 先輩が切り出した。 「俺さぁ、高校卒業したら、 東京の専門学校行くわ。 親父の跡継いで、眼鏡の技師に なる…」 うん…いつかそう言われるんじゃないかと思ってたよ。 先輩んち眼鏡屋さんだもんね。