*** 走り去る2人を 見ながら 私は先程アリスに してしまった失態を 思い返す。 あの時私は 確かにアリスを 私 だ け のアリスに したいと強く思った。 永遠にアリスと── だがそれ以上の 感情が私に沸き立った。 そうだ 私はあの時 アリスに欲情していた。 真っ赤な唇 蜂蜜色の髪 柔らかな体 全てが愛しく、 私を奮い立たせた。 「早く、早く黒兎を 助け出して下さい…。」 そうしなければ ア リ ス 私 は ───