─ Alice ?─



部屋へ戻ると
アリスが
立ち尽くしていた。



高まる気持ちを抑え
お茶会にする。



「アリス。もう紅茶の
おかわりは
宜しいのですか?」


アリスがここにきて数十分。

果たして紅茶を何杯
飲み干しただろう。




思わずアリスの美しい
顔をジッと見つめる。




「な、何かついてる??」



動揺したように
アリスは私に問う。



「ええ、可愛らしい
モノが付いていますよ。」



ついアリスの唇を見つめ
そう答えてしまった。


アリスはきっと何か
ついているのだと
思ったのだろう、
指で唇をなぞり始めた。




ドクン




その艶美な姿に



「何にも
付いてなんか…ッ



きゃあッ!」




抑えられなくなった。



ドサッ




アリスの体を薔薇が包む。




そして、

目の前には







アリスの美しい
サファイヤ色の瞳。



もう 止められない。


この 気持ち は
止まらない。