─ Alice ?─




シロウサギさんが
クスリと笑う。


カッコイい。



『… ア リ ス 。』



「はひっ!?」


思わず素っ頓狂な
声が出てしまった。
恥ずかしい……



『クスッ……
あぁ、 ア リ ス 。
そんなに
可愛らしい声を
出さないで下さい。



我慢できなく
なってしまう。』



何をですーーー!?






今、
何か聞いてはいけない
言葉を聞いてしまった
気が…



『 ア リ ス 。

私のお願い、
聞いては下さい
ませんか…?』



「お願い…ですか?」


『はい。』


「私にできることで
あれば…」


なんか断り
づらいし…。


『簡単なことです。
ただ、私の名を
呼んで欲しいのです。
……駄目ですか?』


そういった
シロウサギさんの耳はシュンと
垂れ下がった。


か、かわいいっ!!


「いっいえ!
全然大丈夫です!」


私の答えを聞くと、すぐに耳がピンと戻る。


『ありがとう
ございます。
では……』