逃げられない ───
その言葉が胸に突き刺さった。
私は一生、この国に縛られ、生きていかなければならないの?
自ら望んでなどいないのに
私の一生は、私の命はこの国に縛られなければならないの?
「……そんなの、可笑しい。」
どうしてこんな国に居なければならないの
どうして命を狙われなければならないの
どうして、どうしてこんなに苦しくて悲しい思いをしなければならないの?
「……可笑しい。可笑しい可笑しいオカシイ!!どうしてここにいなければならないのよ。どうして一生こんな所に縛られなくちゃいけないのよ…嫌よ、嫌よ嫌!!こんな国、消『遅くなったね。お待たせ、僕のアリス。」』
ドクン
振り向けば黒兎さんが微笑んでいた。
ふわりと香る、真っ赤なコスモスを胸に抱いて。

