「い、やだ…消ぇ、たく…な…イ…──!!」
『君の意見なんて聞いてないよ。』
必死に抵抗をする姿はなんて醜いんだろう。
アリスだったらもっと美しく、甘美な声でもがき苦しむのに。
「ど、うし…て……─」
『だから、君には教えるつもりなんて「ど…うしテ、気づかなイんだ、黒兎。」』
何、が……?
何、言ってるんだよ、チェシャ猫。
『な、に…?何のこと?僕が何に気づいていないって?はは、適当なこと言わないでよ。あ、それとも、適当なこと言って僕を戸惑わせようって魂胆?馬鹿だねえー僕がそんなことで戸惑うとでも思ってんの?』
はは、本当に困った猫だよ。
苦しみから抜け出す為に僕を騙そうだなんて…頭を使ったつもり?
「イちばん……狂、っているのはお前、なのに……イちばんに、狂ッたのも、お前…な、のに……っ──!!!」

