まあ、何にせよ僕は君を許さないよ。
アリスの体に傷を残したんだ。
僕がじっくり堪能しようと思っていたのに。
それに
あの日僕を裏切ったこと。
『チェシャ猫ー。僕はそんなに暇じゃないんだ。早く出てきてよ。』
「な、んで……──」
『何でだろうね。どうして此処にいるんだろうね。』
「ア、リス……アリス、アリス…!!!」
あ、もうこんなに浸透していたんだ。
『凄いね、アリスの力は。あっという間に完成していく。』
どんどん皆が狂ってイク。
「ア、リス……たす、け…──うぐ!!!」
チェシャ猫の口を手で塞ぎ、力を込める。
『余計なお喋りはしないでくれる?』
今更遅いんだよ。
もう、誰にも止められやしない。
アリス、君にもね。
「ア゙……リ、ス…たす、け…──」
意外にしつこいなあ。
チェシャ猫はアリスに執着心が強い。そういえば、アリスもチェシャ猫に対して異常に執着していたなあ。
なんか、納得いかない。
アリスは僕だけのモノ。他の奴に気を取られるなんて…
『チェシャ猫、やっぱり君邪魔だよ。』

