『気に要らない。気に要らないですね、その態度。その言葉。アリス、貴女は今の状況を理解していますか?今、貴女の周りには私しかいない。助けを求めたところで誰も来ません。そんな状況で、そんな態度をとるということは……殺されても文句は言えませんよ。アリス。』
苛々しているような態度で私に説明するシロウサギさん。
手首を掴む力は強まるばかりで、私は顔を歪ますしかなかった。
『痛いですか?苦しいですか?精々苦しみに耐え、泣き叫べば良い。それが貴女にはお似合いですよ。アリス。』
ダンッ
「いっ…!!!」
林檎の木に叩きつけ、衝撃でよろけ、足を挫いてしまった。
『ふふ、ふふふふ♪美しいです…やはりアリスはその姿がお似合いですよ。』
ビリッ!! ビリッ
「な!!!!嫌!!やめ……嫌!!」
服の袖
スカート
背中
シロウサギさんの爪が私の服を引き裂く
僅かに肌を掠め、うっすらと血が滲む。
「嫌ああぁぁああああアァああアあぁああぁあアああぁあアああぁあ!!!!!!!!!!」

