シロウサギさんは次々に私を貶める言葉を発する。
もう、充分なのに。
もう、充分傷ついたのに。
これ以上、辛い思いなんてもう…─
『ふふ、ふふふふ♪
良い…最高ですよ、アリス。貴女のその苦痛の表情、見ているだけで満たされます。嗚呼、もっともっと貴女を苦しめたい…。』
「や……よ…─。」
『どうしたのです?アリス。』
「止めて、よ…いい加減にして…!!私は、私は……誰に何を言われても、黒兎さんを信じてる!!貴女みたいな狂った人に何言われたって…きゃあ!!!」
手首に走る痛み。襲い来る恐怖心。
鋭い眼差しで私を睨みつけたシロウサギさんに手首を掴まれる。ギリギリと力を強め、私の表情は歪んでいく。
「いた、い!!痛い、やめ…!!」
私の言葉なんて聞こえないかのように微動だにせず、ただ、私の瞳を見据えていた。

