はっとした。
シロウサギさんの言う通りである。
どうして、危ないと分かっている相手と私を二人きりに…?
『黒兎はこう言っていました。乱暴は止めなよ?折角の綺麗な肌が台無しだよ、と。』
なんだ…ちゃんと止めるよう言っていたんじゃない。心底ホッとした。
『咬み痕…気にしていましたからね。アリスに傷が付くのが嫌なのでしょう。』
口角を吊り上げたまま、妖しく笑い、私を見下ろす。
『アリスに、傷が、付くことが嫌なのでしょう、ね。』
やっと理解できた。
シロウサギさんの言いたいこと。
「私の表面が傷付くのを嫌がってる、ってこと?中身は…どうなっても良い、と言いたいの?』
私の言葉を聞いたシロウサギさんは満足そうに私を撫でる。
『黒兎は貴女が綺麗で、美しいから好きなのですよ。貴女の心がズタズタに傷つき、踏みにじられたところで何も感じない。
寧ろ他の住人に心を閉ざし、自分にだけ心を許してくれる…アリスの特別になれる。
なんてことを考えているでしょうね。』

