偽りの代償

おねだりしたネックレスを受け取ってくれた。


それだけでもよかった・・・



だが・・



「やっぱ欲しくない!違うのがいい!!」


そう言って、ネックレスを噴水に投げつける。






俺はそれを黙ってみていた・・



怒りよりも悲しかった・・・



ゆいの顔が・・悲しみに満ちていたから・・


ゆいにこんな顔させたのも、こういうことさせたのも全部俺だ。




「どうして怒んないのよ・・・」




「・・・・・俺にゆいのこと怒る権利・・ないから・・」



「贖罪の気持ち?」