じゃぁね、と手を振った利奈は もう哀しげな色など少しも残さず 明るく笑顔で帰って行った。 あたしもふみださなきゃ。 このままじゃ何も変わらない。 告白しよう。 きっと無理だろう。 口喧嘩しかしたことがないんだもん。 距離が近づいたのだって、あたしの勝手な思い込みかもしれないもん。 でも、それでも。 あたしの気持ちを知ってほしい。 聞いてほしいんだ。 そしたら、もっとたくさん話せるようになるかもしれないから。 告白…しよう。