そして数十分後待ち合わせのホテルに着いた


車から降りるなり普段は感じないのにまわりの視線を感じた


やっぱり似合わないのかな…


そんな不安が沸き起こった


それでもお母さんは「ほら、みぃーんな和奏を見てるのよ?」ってフォローしてきたりする


あぅ…やっぱり馬子にも衣装なのかな?



「藤!」


「あぁ!如月」



ロビーで紅茶を飲んでいるとお父さんに手を振る男性


お母さんがこそっと「お相手がいらっしゃったみたいね」と耳打ちしてきた


お相手…


自然にごくりと生唾を飲み込んで両親を見習って立ち上がった