君の隣で ーセンセイとアタシー



「いぇ…なんだかその光景が見えたような気がして」

「そうか、本当にいい子だったよ、でもいい子過ぎてね…今でもいい子過ぎるんだ…」


緩んだ表情が堅いものにかわった


「…あの子は何かあった時になんでも自分で解決しようとするんだ、私たちに心配をかけたくないのはありがたいけどね…早くに大人になりすぎたせいか…甘えるってことをしないんだ…私たちから言ってはじめて、なにがしたい、何がほしいとかを言葉少なく言うんだ。まぁ…親としては悲しいものだね」


そう言って苦笑する和真おじさん

俺も苦笑で答えるとやっぱりコーヒーを出そうとソファーから立った