君の隣で ーセンセイとアタシー



****



「足りないものは?」


最初から決まっていたことらしくて、あたしたちの新居(?)にはお互いのものが全部引っ越されていた


最上階のワンフロアーを独占した形で表札には“如月”のプレート



「このマンション自体俺の資産だから」


とお金持ち発言


如月コーポレーションと言えば、うちに劣るとも優らない会社


しかも先生は次期社長と言われていて、教師の傍ら副社長として多少の仕事もこなしているらしい


「ないです、制服も教科書も揃ってますし」

「なら良かった」



あたしの部屋のドアに寄りかかった先生は満足そうに微笑んだ