君の隣で ーセンセイとアタシー



side.aoi


「っ…」


あいつらの後ろ姿が見えた

その後ろには肩を縮めて小さくなった和奏の姿が


和奏に対するそれは続いていたのは知っていた


毎日そのへんを見回りをするのは日課のようになっていた


旧校舎裏手

以前ならカレカノのイチャツき場として使われていた場所だ


なのに…今は…好きな女を追い詰める場所になってる


わかっていても…俺が直接手を出せば、奴らは更に和奏を追い詰める

だから…旧校舎裏手の近くを通る度に声をかえて、イチャツきにきた男のような会話(独り言)をするしかなかった


こんなとき、自分の立場を恨むんだ