君の隣で ーセンセイとアタシー



酷い罵りの後にバケツいっぱいの冷たい液体


「あ~あ~、うちらにかかったじゃん」

「あっ?ごっめーん、でもちょっとじゃん?」



なんで?

なんで…こんなことするんだろ…


「いこっ!誰か来た!」

きゃー、と声を出しながらあたしの前からいなくなった先輩たち

あたしは涙と一緒に制服についた液体を絞った


「はぁ…」



全身液体まみれで立ち上がるとぽたりと滴った



帰らなきゃ…


制服から防水携帯をだして番号を押した



『和奏さん?』

「あ…あの迎え…」

「和奏…?」